GCAPで共同開発?次期ステルス戦闘機・F-3について

戦闘機のイメージ図 戦闘機
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ネットワーク型の戦闘機

いまのところ2035年から約90機が配備予定の次期戦闘機は、そのステルス性が注目されがちですが、じつは最も期待されているのはネットワーク能力です。

これはセンサーやシステムを統合して、「陸海空+宇宙」の各領域で連携するときに頭脳となれる能力を指します。

従来は自分で敵機を撃破してきたのに対して、次期戦闘機が想定するのは味方機や無人機を使って戦う方法です。

すなわち、「個の戦い」から洗練された「チームプレイ」を目指します。

たとえば、A機・B機という2機編隊のうち、A機が捉えた目標をB機にリアルタイム共有します。情報をもらったB機はミサイルを放ち、A機がミサイルを誘導するという感じです。

クラウド・シューティングと呼ばれる空中でのチーム戦(出典:防衛装備庁)

こうして役割分担しながらチーム戦による効率的な戦いを行うわけですが、実際には航空機だけではなく、地上レーダーや海自艦艇との連携も視野に入れています。

そして、次期戦闘機はその優れたネットワーク能力を使って、複雑なチームプレイを成功に導く「キャプテン」としての役割が期待されています。

「心神(X-2)」との関係

さて、最後に次期戦闘機と「X-2」の関連性について解説します。

「心神」としても知られるX-2は、ステルス性能や新しい制御システム、エンジンなどを試す先進技術実証機でした。

つまり、もともと戦闘機として量産するつもりはなく、あくまで実験機だったのです。ただし、X-2がもたらした貴重なデータは、次期戦闘機の開発でも活かされるため、両者は決して無関係ではありません。

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