正体不明?謎すぎるフェニックス・ゴーストの性能と戦果

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謎に包まれた自爆ドローン

ロシア=ウクライナ戦争、ナゴルノ=カラバフ戦争において、徘徊型の自爆ドローンが火砲や防空兵器を破壊するなど、その利用価値を世界に示しました。

ウクライナでは自爆ドローンが飛び交い、毎日のように車両を大破・炎上させるなか、いまだに正体不明で謎に包まれているものがあります。

それがアメリカからウクライナに供与されたはずの「フェニックス・ゴースト」です。

これはアメリカの「AEVEXエアロスペース社」が開発したもので、同じくウクライナに供与された「スイッチブレード」に似た兵器とのこと。

しかし、スイッチブレードとは異なり、長らくその姿形が分からず、その戦果も不明のままでした。搭載カメラや赤外線センサーを使いながら、最大6時間は飛行できるそうですが、具体的な性能は未だ判明していません。

ただ、スイッチ・ブレードよりも飛行時間が長く、大掛かりな発進システムもいらないため、戦場での持ち運びには適しています。

したがって、敵の装甲車や火砲を狙うには十分な性能を持ち、完全撃破にはいたらずとも、一時離脱させるほどのダメージは与えられます。

供与されるも、戦果不明

このように長時間徘徊しながら、敵の火砲も撃破できるため、砲兵戦を強いられているウクライナのニーズに合致しています。

ところが、すでに1,100機以上が供与されたにもかかわらず、その姿はほとんど確認できていません。ようやく2024年11月に残骸が見つかり、疑われていた存在だけは証明できたものの、まだ全容解明には程遠いままです。

一応、22.5kgの弾頭部分を持ち、最大600kmの行動範囲があるとされていますが、不明な点がまだ多く残っています。SNS全盛期にここまで情報がないのは珍しく、名前のとおり戦場の「幽霊」となりました。

開発会社は2017年の設立と新しいうえ、軍事ドローンの開発も初めてらしく、何らかの不具合に直面していたり、まだ本格投入していないだけかもしれません。

いずれにせよ、新兵器を試す絶好の機会を逃すと思えず、続報待ちの状況です。

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