実戦でまだ使える強さ?レオパルト1戦車の性能について

レオパルト1戦車 戦車
この記事は約3分で読めます。

戦後初の独戦車は軽装甲?

ドイツは第二次世界大戦で多くの名戦車を生み出したものの、敗戦によって軍備制限と兵器開発の禁止を強いられました。ところが、東西冷戦で西ドイツが最前線になると、再軍備を許されたうえでアメリカ製戦車が与えられます。

その後、戦後初の国産戦車「レオパルト」の開発に取り組み、1965年には早速配備されますが、これが将来の欧州標準戦車となる「レオパルト・シリーズ」の始まりでした。

  • 基本性能:レオパルト1戦車(初期型)
重 量 40t
全 長 9.54m
全 幅 3.25m
全 高 2.61m
乗 員 4名
速 度 時速65km
行動距離 約600km
兵 装 105mmライフル砲×1
7.62mm機関銃×2
価 格 約0.5〜1.2億円(中古)

レオパルト1戦車は105mmライフル砲を持ち、主力戦車としては戦後第2世代に分類されます(日本の74式戦車と同世代)。その車内には約60発の砲弾が収められており、照準器や白色光・赤外線の投光機を使って射撃する仕組みです。

一方、防御面では防弾鋼板の溶接を多用しているものの、最大70mmとされる初期型の装甲は第二次世界大戦時のティーガー戦車よりも薄いレベルでした。これは対戦車ミサイルの登場を受けて、厚い装甲よりも機動性を高めて回避する方がよいと考えられたから。

そのため、初期タイプのレオパルト1は戦車砲の直撃にも耐えられず、せいぜい機関砲が限界だったそうです。その後、改良型では外部装甲を追加して100mmクラスの火砲までは耐えられるようになりました。

防御力よりも機動力を優先したところ、自動変速機には電気油圧制御を使い、当時としては異例の走行性能を誇りました。そして、低燃費の高出力エンジンのおかげで、約600kmの行動距離と最大時速65kmという路上機動力を獲得しています。

これらエンジンと変速機は最短20分で交換できる「パワーパック」として一体化されており、同じく交換可能な砲身とともに、整備性向上に貢献しました。

多くの改良・派生型で人気に

西ドイツ待望の国産戦車・レオパルト1は、最終的に計4,700両以上が生産されたほか、欧州から南米にいたるまでの広い範囲に輸出されました。

その過程で多くの改良派生型が生まれており、装甲防護力の強化や命中率改善が図られました。

例えば、ブラジルやギリシアがいまも使っている「レオパルト1A5」は、その後継となったレオパルト2戦車の技術も反映されています。新しい射撃管制装置、赤外線暗視機能を搭載したところ、初期型とは比べものならないほどの戦闘力を手に入れました。

ほかにも、レオパルト1の車体を流用した派生型が1,700両近くもあって、戦車回収車両や橋を架ける工兵車両、そして有名なゲパルト対空戦車として配備されています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました