先送りした宿題を終わらせる時
さて、近年の動向をふり返ると、「何か情報を掴んだ?」と疑いたくなりますが、実際は長らく「宿題」を放置していたところ、そのツケが回ってきた感じです。
すぐに有事が起きるというよりは、後方支援能力にも力を入れながら、全体の抑止力を高めています。
そもそも、台湾有事はリスクは新しくなく、1950年代から存在してきました。中国の近代化と富国強兵を受けて、準備を急いでいるとはいえ、すぐに台湾侵攻が起きる気配はなく、具体的な兆候は観測されていません。
ロシア=ウクライナ戦争が起きたとき、直前に演習名目で兵力の集結を行い、特にアメリカが警告を発していました。もし中国が台湾侵攻にふみ切るなら、人工衛星で予兆をつかめるはずです。
アメリカの情報収集能力は高く、日本が台湾有事で欠かせない以上、その情報は事前にもたらされます。
2028年が危ない?
ここからは筆者の推測になりますが、
次回の台湾総統選挙が行われる年、すなわち2028年が直近の山場でしょう。
ここで現政権の頼清徳(民進党)、あるいは独立志向の候補が勝てば、中国側はますます武力統一へと傾き、政治的・軍事的な圧力は強まるでしょう。
さらに、2028年はアメリカ大統領選もあるため、情勢・結果次第では政治的な空白を突き、中国が何らかのアクションを起こしたり、危機を起こすかもしれません。
逆に中国では高給将官の更迭が続き、中国軍内の状況を整理したり、作戦遂行能力が回復するまで、台湾侵攻は見送る可能性が高いです。
むろん、これらはあくまで推測であって、確度の高い情報に基づくものではなく、いたずらに煽るつもりはありません。
他方、これまで課題を先送りしていたところ、日本政府は政治的コストを払ってでも、備えを急いでいるのは事実です。

コメント