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一緒に戦うドローン
無人機の進化が止まらないなか、アメリカは有人戦闘機と組み合わせるべく、新たに2つの無人戦闘機を開発しました。
これらは「YFQ-42A」「YFQ-44A」と呼び、有人機と一緒に行動しながら、その戦闘支援のみならず、実際に戦うことを想定しています。
まず、YFQ-42Aはゼネラル・アトミクス社がつくり、YFQ-44Aはアンドゥリル社が開発した機体です。どちらも「共同交戦航空機(CCA)」の構想に基づき、本格的な自律飛行能力を持ち、有人機や他の無人機との高度な連携を目指しました。
すなわち、偵察と装備品の搬送、おとり役などの支援だけでなく、実際の空戦にも積極的に加わり、自ら敵を撃墜するわけです。
この能力をふまえると、本隊の前衛としては役立ち、危険な任務に投入できるなど、人的損耗のリスクを減らせます。敵の防空能力が進化するなか、これら無人戦闘機で道を切り開き、先陣として露払いしながら、後方の有人戦闘機や爆撃機を迎え入れる形です。
あるいは有人機と翼を並べて戦い、その「目」としてのみならず、便利な「手足」としても使えます。たとえると、ガンダムの「ファンネル」「ビット」に近いかもしれません。
2029年には登場予定?
いずれにせよ、開発の進捗次第では空戦の景色が変わり、ステルスの有人戦闘機、爆撃機、無人戦闘機という、空軍の新たな時代をもたらすでしょう。
両方とも2025年内に初飛行を行い、各種の性能試験を予定しているため、数年以内には採用の可否が決まり、2029年までの配備を目指しています。
ちなみに、頭文字の「Y」は試作機の意味を持ち、実際にアメリカ空軍で正式採用されたら、それぞれ晴れて「FQ-42」「FQ-44」になり、約1,000機が調達される見込みです。
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