不思議な皆神山
さて、ここからは余談になりますが、松代大本営の主要地区のうち、皆神山には倉庫が作られました。
ところが、その山には奇妙な伝説が残っています。
それは日本最古のピラミッドであるというものです。
地元ではピラミッド伝説が有名
この山は約280mの高さを持ち、周囲の山々からは独立しています。いわば、平地の真ん中にポツンとあり、前述の群発地震では震源地になりました。その後、重力調査を行ったところ、地下に大きな空洞が見つかりました。
この群発地震は原因が分からず、人が感じる地震だけでも、約6.3万回も発生しています(約5.5年間)。そのため、震源とされる皆神山に対して、異様なものを感じても仕方ありません。
加えて、謎の発光現象が起きたり、UFOの目撃例も多く、ピラミッド伝説と謎の地震と合わせて、わりとオカルト界では有名な山です。
皆神山の遠景
実際に皆神山を訪れると、住宅や田んぼが山を囲み、車で山頂まで登れます。
山頂の神社は信州地方の神様を祀り、中腹には岩戸神社(天照大御神)もあります。小さな岩戸神社は岩穴をくり抜き、そこに設置されたものですが、ピラミッドの入口ではないか、とも言われてきました。
皆神山の地盤は弱く、最終的には倉庫に転用したものの、当初は皇居や大本営を置く予定でした。そう考えると、陸軍も伝説を知っていた可能性があり、神秘的な力にすがるつもりだったかもしれません。
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