どこにいるのか不明
アメリカ海軍といえば、原子力空母やイージス艦の印象が強いなか、変わった船も多く運用しています。
以前紹介した遠征移送ドックもそのひとつですが、今回は「究極のステルス船」とされる船について。
- 基本性能:特殊作戦支援船「オーシャン・トレーダー」
| 排水量 | 20,980t |
| 全 長 | 193m |
| 全 幅 | 26m |
| 速 力 | 時速20ノット(37km) |
| 航続距離 | 約12,000km |
| 乗 員 | 約50名 |
| 建造費 | 約100億円(推定) |
これは米海軍の海上輸送集団に属しながら、特殊部隊を支援する母艦であって、「オーシャン・トレーダー」と名付けられています。
2011年に民間船として建造されるも、その後は米海軍がリース契約を結び、特殊作戦支援船に改造しました。
特殊作戦に従事する以上、その任務や能力はほとんど知られておらず、謎に包まれたままの怪しい船です。米海軍の船にもかかわらず、正式な識別標識などはなく、普段は位置情報も公開していません。
見た目は普通の商船なれど、安全な航海に使う位置情報システム(AIS)を切り、一時期は6年も起動していませんでした。
位置情報の信号すら出さず、秘密裏に特殊部隊を運ぶことから、目撃例は極めて少ないです。
長期行動を想定した能力
忍者並みの隠密行動をとる特殊船ですが、米海軍の特殊部隊「シールズ」などを200人が乗り込み、最大45日間も単独で行動できます。
格納庫には大型ヘリ「MH-53E」が収まり、ほかにも4隻の小型高速ボート、あるいは8台の水上バイクを運用可能です。
さらに、10個の病床を含む医療設備、無人機の運用能力を持ち、特殊作戦の支援を考えて、補給・整備能力を重視しました。また、僻地での任務に備えて通信機能を強化したほか、あらゆる気象環境に耐える居住性を確保しました。
2026年1月にベネズエラに特殊部隊が降り立ち、同国の大統領を急襲・拘束しましたが、オーシャン・トレーダーも参加したと言われています。
強襲したのはネイビー・シールズではなく、陸軍の「デルタ・フォース」とはいえ、特殊作戦の支援能力があるのは変わらず、参加していても不思議ではありません。
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