日本版トマホーク!新地対艦・地対地精密誘導弾の性能と射程

新地対艦・地対地精密誘導弾 ミサイル
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亜音速の新型巡航ミサイル

安全保障情勢の激変にともなって、日本は反撃能力の獲得に舵を切り、はじめに「トマホーク」を購入しました。ただし、その数は400発にすぎず、あっという間になくなります。

追加購入したくても、アメリカの生産ペースが遅く、日本側の需要に対して、供給が間に合いません。しかも、対イラン戦争で浪費したところ、本国の備蓄が激減してしまい、回復には数年はかかります。

そこで、自前で巡航ミサイルをそろえるべく、現在は防衛省が三菱重工業に頼み、「新地対艦・地対地精密誘導弾」を開発中です。

日本版のトマホークにあたり、主に離島防衛で使う反撃手段ですが、日本本土からそのまま放ち、遠隔地に届く射程を目指しています。

ここで注意したいのが、25式地対艦ミサイル25式高速滑空弾とは別物であること。

まず、前者の主目的は対艦攻撃であって、対地攻撃は副次的能力にすぎません。一方、新型の精密誘導弾は対地攻撃に軸を置き、対艦攻撃もできるというものです。

したがって、対地攻撃では新型誘導弾が上回り、対艦攻撃は本来の役目ではない分、やや劣る感じでしょう。

そして、新型の精密誘導弾は高速滑空弾と違い、亜音速の巡航ミサイルにすぎず、速度では高速滑空弾に勝てません。

しかし、ロシア・ウクライナ戦争、米・イラン戦争が示したとおり、いまだ巡航ミサイルは役立ち、その存在価値はなくなっていません。だからこそ、日本も独自の巡航ミサイルを作り、反撃手段のひとつに加えました。

最新のトマホークに匹敵

さて、新地対艦・地対地精密誘導弾の中身を見ると、その性能はトマホークの最新型と変わらず、いわゆる「ブロックV」と同等レベルです。

これは「海洋打撃型」とも呼び、対艦攻撃もできる新型ですが、日本はそれと同じ性能を目指しました。

予定では三菱重工が開発したあと、陸上自衛隊の地対艦ミサイル連隊に置き、本州から離島付近の敵艦船、敵の地上部隊を叩きます。地対艦ミサイル連隊で使う以上、新型誘導弾はトラックに積み込み、各地に機動展開できるほか、後方の山間部に隠匿できるでしょう。

日本は敵の上陸を阻止すべく、7個の地対艦ミサイル連隊を持ち、世界屈指の防衛力を整備しました。

ここに新型の対地・対艦誘導弾が加われば、敵はますます日本近海に近づけず、日本本土への侵攻どころか、離島侵攻すら難しくなります。

新地対艦・地対地精密誘導弾

まだ詳細は不明なれど、トマホーク(ブロックV)の性能を考えると、従来型の飛行計器(慣性航法)とともに、GPS誘導と地形照合機能を組み込み、赤外線カメラ・光学センサーを搭載するでしょう。

そうすれば、電波妨害でGPS機能がダウンしても、地形照合技術で誘導精度を補い、そのまま攻撃任務を継続できます。

また、地上の静止目標はともかく、艦船のような移動目標の場合、データリンクが欠かせず、途中で情報を更新せねばなりません。

最新の位置情報に基づいて、飛行経路を修正したあと、最後は赤外線カメラで識別を行い、複数から高価値目標を選んだり、最も脆弱なポイントを狙えます。

高価値な艦船を狙うにせよ、地上の目標を攻撃にするにせよ、GPSやレーダーでは細部は分からず、カメラ映像で具体的に判別する形です。

少なくとも、トマホークと同等の性能を目指す限り、このあたりは日本版にも共通するでしょう。

気になる射程についても、本州からそのまま遠隔地を狙い、トマホークの代わりを務めるなら、1,000〜1500キロはあるはずです。おそらく、最終的には2,000キロ近くまで伸び、中国本土を射程圏内に収めます。

25式滑空弾の例をあげると、その射程は南西諸島にとどまらず、実際は中国沿岸部まで届き、航空基地などを叩く予定です。日本版トマホークも同じく、中国に対する有効な反撃手段になり、日本独自の抑止力になり得ます。

トマホーク購入ですら画期的なのに、今度は日本版を開発・生産する。10年前まではあり得ず、隔世の感をがあります。

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