日本発の迎撃無人機!テラドローンに込められた性能とは?

テラドローン ドローン
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共同開発の「迎撃ドローン」

現在、ウクライナは「ドローンの実験場」と呼ばれるほど、常に大量の無人機が飛び交い、勝敗を左右する存在になりました。ウクライナだけに限っても、年間生産量は400万機におよび、前線の兵士は銃弾と同様に大量消費しています。

一方、ロシア側も自爆型の「シャヘド」を使い、ウクライナの都市を連日空爆しており、これらに対抗する迎撃ドローンが続々と登場中です。

このような戦場の激変を受けて、日本でも本格的なドローン開発が始まり、最近はテラドローンが存在感を高めています。同社はウクライナの企業と共同開発に取り組み、「Terra A1」「Terra A2」という迎撃ドローンを製作。

すでに試作品をウクライナに送り、ロシア軍のドローンを撃墜するなど、日系として初戦果をあげました。

  • 基本性能:Terra A1/A2
Terra A1 Terra A2
全 長 47cm 1m
全 幅 27cm 1.1m
速 度 時速300km 時速312km
航続距離 約30km 約75km
飛行時間 約15分間 約40分間
価 格 約40〜50万円 約100万円

まず、 「Terra A1」は全長47cmしかなく、小型ロケットに近い外見です。小さな機体は持ち運びしやすく、その場で垂直離着陸したあと、離陸後は4つのローターで水平飛行します。

その後、目標に最大時速300kmで迫りながら、体当たりや爆発で無力化する仕組みです。ただし、約15分間しか飛行できず、主に近距離での即応迎撃に使います。

他方、「Terra A2」は飛行機のような翼を持ち、全長1mはある中型の無人機です。その場で置いて使えるA1と違って、こちらは専用カタパルトで発進するものの、代わりに40分以上は飛べるほか、一部の防空レーダーと連携できます。

そのため、遠方での迎撃や待ち伏せにふさわしく、Terra A2で広域警戒・迎撃をしながら、もしそこで撃ち漏らした場合、Terra A1で近接防御するイメージです。

テラドローンTerra A2(出典:テラドローン)

これら既存の防空網に組み込めば、飛来する安価な自爆ドローンに対して、効果的な迎撃を実現できます。当然ですが、自爆ドローンはミサイルの数十倍は安く、防空ミサイルを毎回差し向けると、守る側は経済的に破綻してしまい、継戦能力が破綻するでしょう。

しかし、安い兵器に安い迎撃兵器をぶつければ、費用対効果の点では望ましく、大量に飛来しても対抗可能です。Terra A1/A2はその一翼を担い、前者は複数のシャヘドを撃墜するなど、すでに人命を救ってきました。

逆輸入で防衛省と契約

両方とも機首に画像カメラを組み込み、目標を確認しながら操縦可能ですが、実際に操作したウクライナ兵いわく、Terra A1は普通に操縦しやすく、急旋回のような高機動をしても、問題なく反応するそうです。

A2は実戦投入前とはいえ、テラドローンの社長が現地まで足を運び、直接ニーズを聞き取ってくるなど、現場主義で研究・開発された以上、期待に十分応えられるでしょう。

なお、Terraシリーズの活躍をふまえて、防衛省はテラドローンと契約を結び、1.2億円で約300機を購入しました。入札案件ではあるものの、同社は貴重な実戦データを持ち、国産開発で先行しているため、防衛装備庁は確立された技術を逆輸入して、手っ取り早く配備したかったはずです。

あくまで操縦練習に使う教育用ですが、国産ドローンの大きな一歩であって、自衛隊の運用能力の向上に欠かせません。自爆ドローンが当たり前のように飛び、自衛隊が「SHIELD構想」を目指す以上、ドローン操縦士を大量養成せねばならず、今回の契約はその第一歩になります。

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