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新規建造で能力維持へ
さて、最も古い「わかさ」は延命改修されたはいえ、近い将来には退役せざるをえず、後継として「3,500トン級」の海洋観測艦を約283億円かけて新造予定です。
海自は深刻な人手不足に苦しみ、護衛艦や潜水艦と比べて、海洋観測は民間でもまかなえる部分があります。
しかしながら、対潜戦を意識した情報収集・分析は民間では厳しく、勝敗を分けうるような情報は当然ながら軍事機密です。こうした機密情報を民間に任せるわけにいかず、3隻によるローテーションを維持するためにも、新しい海洋観測艦は欠かせません。
自衛隊は日頃から集めた海洋情報という「地の利」があるものの、これらは火山活動や海流の変化などで変わってしまうのも事実です。
だからこそ、自国周辺の海域という優位性を確保するためにも、日頃から海洋観測を行い、他国よりも詳しく把握しておかねばなりません。そして、この海中における「地の利」を維持できるのは、目立たないところでコツコツ情報収集している海洋観測艦のおかげなのです。
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kaiyoukokubou.jp
2021.10.31
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