政治的産物でもある
一方、F-15EXはステルス性を持たず、最新のネットワーク型の戦闘になると、十分に対応できないとされています。
あくまでステルス機がいない状況、従来型の戦闘環境で優位性を築き、将来的に活躍の場は減るでしょう。
そもそも、米空軍はF-15EXを望んでおらず、政治案件に近かった事実もあります。
旧式戦闘機の退役ペースに比べて、最新のステルス機の配備が間に合わず、やむを得ずF-15EXでつないだわけです。
経営不振のボーイング社を救う側面が加わり、空軍側が望んでいないにもかかわらず、押し付けられた感が強いといえます。
有力な非ステルス機
それでも、F-15EXの高い兵器搭載能力、すばらしい運動性能、航続距離は現代空戦で役立ち、名前こそ同じF-15なれども、もはや中身は別物になりました。
非ステルスの第4.5世代機とはいえ、ステルス機が突破口を開いたあと、そこから二次戦力として侵入したり、控えで使う分には十分です。
平時ではステルス機でなくとも、非ステルス機で航空抑止力は務まり、非ステルス機でこれだけの性能があれば、相応の脅威を与えられます。
F-15EXの量産機(出典:米空軍)
さらに、これまでF-15を使ってきた国だと、習熟期間と維持・整備、相互運用面で移行しやすく、NATO諸国でも注目を集めてきました。
他方、米空軍は乗り気ではなかったのか、当初予定していた144機ではなく、98機まで調達数を減らします。
ところが、対イラン戦争(2026年)で使ってみると、ステルス機で航空優勢を確保したあと、多くの爆弾・ミサイルを搭載して進み、敵を叩ける能力が証明されました。
いわば「ミサイル運搬」の役割を担い、改めて兵器搭載量が評価された結果、米空軍は発注数を267機に増やします。実戦で期待通りに働いたからこそ、一転して配備数を増やしたわけです。
なお、日本はF-15EXを導入するつもりはなく、あくまでF-15Jのさらなる改修を目指す予定ですが、この近代化改修が上手く進まなかったり、仮に次期戦闘機計画が失敗したら、F-15EXの緊急登板はあり得ます。


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