かつては欠陥?M2ブラッドレー歩兵戦闘車の恐るべき性能

アメリカの歩兵戦闘車 アメリカ
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教訓に基づく最新型とその後継

M2ブラッドレーは偵察型の「M3騎兵戦闘車」も含めて計6,700両以上が生産されましたが、世界一の予算を誇るアメリカでも、1両約4億円の歩兵戦闘車を大量に揃えるのは難しく、旧式のM113装甲兵員輸送車との併用になりました。

そんな高価なブラッドレーは、実戦を経験したからこそ多くの教訓を反映した改修を受けてきました。

例えば、湾岸戦争での反省をふまえて登場した「M2A3」は射撃管制能力のデジタル化など、多数の電子機器によってアップグレードされたうえ、赤外線装置とGPS機能、NBC対策も強化されました。

さらに、即席爆弾(IED)に苦しめられたイラク戦争では、防御力重視の観点から不安視されていた装甲のさらなる強化と爆発反応装甲の設置を実施しました。

そして、電子機器とソフトウェアを更新した最新型「M2A4」では、IED対策として装甲強化と衝撃吸収材、ジャミング装置を新たに搭載する一方、エンジン出力を増強して機動性の維持に努めています。

最新型のM2A4ブラッドレー(出典:アメリカ軍)

最新型の登場でしばらくは続投見込みのM2ブラッドレーですが、後継については2014年頃に開発がスタートしたものの、条件提示だけして企業側にほぼ丸投げしたのが災いしたのか、最終的に計画はとん挫しました。

そこで、改めて米陸軍が責任を持つ形で再開したところ、「XM30歩兵戦闘車」という最先端の車両が開発されています。

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