初戦で全滅する危険性も
では、第7艦隊に弱点はないのか?
艦隊自体の弱点ではないものの、前方展開しているがゆえに、奇襲で壊滅しかねないリスクがあります。
主要拠点の横須賀と佐世保は中国軍の射程圏内にあるため、停泊しているところを一気に狙われる可能性は高いです。
しかし、これはあくまで奇襲を受けた場合で、実際に台湾侵攻や尖閣有事になればアメリカも事前に中国側の動きを察知して、艦船を緊急出港させるでしょう。
とはいえ、「A2AD戦略」を進める中国は「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイルの開発を進めていて、これが実戦投入されたら第7艦隊でも苦戦を強いられると思われます。
逆にいえば、中国がこうした非対称戦術を追求するのは、第7艦隊に真っ向から挑んでも勝算が低いと自覚しているからです。すなわち、艦隊同士がまともに激突すれば、現時点で第7艦隊に勝てる者はいないといえます。
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