C-2・C-130と比較!エアバスA400Mの問題点と価格

A400M輸送機 外国
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C130以上、C-17未満

では、日本のC-2輸送機と比べてどうか?

シンプルに最大積載量で比較すると、C-2のパレット搭載数は1つ少ないものの、両者にそこまで差はありません。

離陸時の最短滑走距離、速度ではC-2に軍配が上がり、航続距離もA400Mより少し優れています。逆にC-2は給油能力がなく、調達価格でも不利になりました。

以上のとおり、A400MはC-130よりは上なれど、C-2には一部性能でやや劣り、C-130とC-17の中間に位置する感じです(以下を参照)。

C-130<A400M(≦C-2)<C-17

C-17ほどの輸送力はないが、C-130に任せられないとき、A400Mが適任といえます。

徐々に伸びる実績

すでに登場から10年以上が経ち、A400Mは災害派遣や対テロ戦でイギリス、フランス、ドイツ空軍が使ってきました。たとえば、アフガニスタンからの緊急脱出作戦では、各国からカブール空港に25機のA400Mが集まり、数千人以上を緊急脱出させました。

しかし、コストも初期想定より高くなり、その影響で海外輸出も苦戦中です。開発参加国を除けば、前述のインドネシアとマレーシア、カザフスタンぐらいですが、まだ欧州勢の注文が残っており、しばらくは生産ラインを稼動させられます。

少なくとも、C-2よりは販売実績が見込めるほか、「C-130以上、C-17未満」の中型輸送機である以上、それなりの需要を拾っていけるでしょう。

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