なぜアメリカは「世界最強」なのか?その理由について

アメリカ国旗と世界地図 アメリカ
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地政学的な優位性

軍事力・経済力のみならず、アメリカは地理的にも恵まれていて、これが他国にない優位性をもたらしました。

まず、東西南北で敵に面していないどころか、西半球全体で脅威になる存在がいません。国境を接するカナダ、メキシコはもちろん、中南米も軍事的には対抗できず、自国周辺を完全に確保できています。

これだけでもチート級に恵まれていますが、アメリカは大陸国家でありながら、両隣に太平洋と大西洋があって、地政学的には「大きな島」ともいえます。

アメリカを島国と考えた場合、広大な海が天然バリアとして働き、その先を味方で固めたうえ、多数の前方拠点をつくりました。東西が巨大な天然の堀にもかかわらず、端にある欧州や日本、韓国と同盟を組み、向こう側まで自分の勢力圏にしたわけです。

広い同盟ネットワーク

アメリカの戦略的優位性を語るうえで、世界中にいる同盟国の存在は軽視できず、ここが中国やロシアにはない強みです。

あらゆる場所、しかも重要箇所に同盟国がいるうえ、そこを使える利点は計り知れません。日本、イギリスなどの両洋の端っこだけでなく、ボスポラス海峡とジブラルタル海峡、マラッカ海峡、パナマ運河のように、地政学上の「チョーク・ポイント」も抑えてきました。

特にイギリスは大英帝国時代の名残から、多数の戦略的要衝を海外領土に組み込み、アメリカは同盟を通してアクセス可能です。

アメリカの同盟国

こうした戦略的拠点を確保しながら、強大な海軍力で海上交通路を支配下に置き、世界の流通網すら掌握しました。それは経済的な覇権にもつながり、戦略的優位性を盤石なものにしました。

また、純軍事的に考えても、西側先進国の大半は味方にあたり、補完戦力としてアメリカの優位性を支えています。単独でも優位にもかかわらず、ほとんどの先進国が味方につき、戦力展開から軍事技術にいたるまで、大きな相乗効果を生んできました。

逆に中国とロシアの同盟国といえば、北朝鮮やベラルーシぐらい思いつかず、彼らはアメリカが張り巡らせた同盟網に包囲されています。この同盟ネットワークを維持する限り、対米侵攻は不可能に近く、アメリカの全体的な優位性は揺らぎません。

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