紅茶も作れる?チャレンジャー2戦車の装甲と性能について

イギリスの戦車 戦車
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チョバム・アーマーの防御力

さて、チャレンジャー2といえば、いまも詳細不明な「チョバム・アーマー」という硬い複合装甲がもたらす防御力が有名です。

このセラミック複合装甲はアメリカのM1A2エイブラムスでも採用されており、対戦車火器の成形炸薬弾頭に対しても優れた防御能力を発揮しています。それはイラク戦争で14発以上のRPG-7ロケット弾が直撃しても、戦車内の乗員を守りきったほどでした。

このように実戦でもその防護力を証明したものの、すでに登場から30年を迎えることから、既存車両のうち148両を「チャレンジャー3」に近代化改修するつもりです。

ウクライナへの供与

次のステージに進むチャレンジャー・シリーズですが、最近ではウクライナに初めて供与された西側戦車としても話題になりました。

ウクライナへ渡った14両は精鋭部隊に配備されて、戦場では数km先のロシア戦車や車両を狙い撃ちする長距離攻撃で戦果をあげています。

性能的にはロシア戦車と十分に渡り合えるとはいえ、わずか14両では戦局に大きな影響は与えられず、ウクライナ側としても気軽に投入できるものではありません。

さらに、60トン超えの重量がもたらす行動制限に加えて、西側兵器が入り乱れるウクライナ軍の補給・整備体制をさらに複雑化させる恐れがあります。

それでも、チャレンジャー2は西側戦車を供与するきっかけを作ったことは評価すべき事実です。つまり、戦場での実戦性能ではなく、フランスのAMX-10RC「軽戦車」とともに、本命のM1エイブラムスやレオパルト2への流れを作り出した影響の方が大きいといえるでしょう。

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