ウクライナで大戦果をあげた
さて、ジャベリンはイラク戦争で初めて使ったところ、多くの旧ソ連戦車を撃破しており、アメリカの迅速な勝利に貢献しました。アフガニスタン戦争でも陣地破壊で役立ち、タリバンに対して「オーバーキル」の兵器となりました。
そんなジャベリンの知名度を上げたのが、2022年のロシア=ウクライナ戦争でした。多数のジャベリンがウクライナに供与された結果、ロシア軍の戦車部隊は次々と撃破されました。
特にトップ・アタックの効果は大きく、ロシア戦車は弾薬庫ごと吹き飛び、数え切れない数を失いました。むろん、ロシア側も手をこまねいていたわけではなく、トップ・アタック対策として、戦車上部に鉄製ケージをつけたものの、根本的な解決にはなっていません。
最高峰の性能を証明した(出典:アメリカ軍)
実戦で90%以上の命中率を出すなか、もともとロシア戦車を倒す兵器であったゆえ、侵略されたウクライナからすれば、まさに「救世主」になりました。現地では感謝と親しみを込めて、「聖ジャベリン」と呼ばれるほどです。
ジャベリンの詳細な戦果は不明ながらも、すでにロシアは4,000両以上の戦車を失い、大きく貢献したのは間違いありません。ロシア戦車に対して想定通り、あるいはそれ以上の猛威をふるい、最高峰の対戦車ミサイルであると証明しました。
では、このジャベリンを日本が使う可能性はあるのか?
ウクライナ侵攻は他人事ではなく、現代戦に関する教訓をもたらしました。
陸上自衛隊も学んでいるとはいえ、国産の「01式軽対戦車誘導弾(LMAT)」を持ち、その性能は「和製ジャベリン」と呼ばれるほどです。
現状では「LMAT×約1,100セット」に加えて、カール・グスタフ無反動砲、パンツァーファウスト3も運用しており、車載型の各種ミサイルを含めると、対戦車火力は間に合っています。したがって、あえてジャベリンを購入する必要はありません。

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