フランスのカエサル自走榴弾砲の恐るべき性能と射程とは?

カエサル自走砲 外国
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ロシア軍が恐れる火砲

高機動なうえに、コストと性能のバランスも取れているため、フランス以外でもデンマーク、インドネシア、タイ、サウジアラビアが導入しました。

※デンマーク向けのは自動装填化や8輪駆動の別車体を使った「カエサル8×8」

実戦経験という意味では、アフリカの旧植民地に対する軍事介入に加えて、アフガニスタン戦争や対イスラム国戦にも投入されてきました。そして、最近はロシア=ウクライナ戦争でウクライナ側に供与されて有名になりました。

すでに50両以上がウクライナ軍で使われているなか、さらに70両以上が同国向けに生産される予定です。

カエサル自走砲戦場におけるカエサル(出典:ウクライナ軍)

戦場での評判はよく、タイヤ式がもたらす機動性に加えて、比較的小さな車体は敵から隠しやすいとのこと。しかも、高い命中精度を誇り、自動装填式の自走砲よりも故障が少なく、運用・整備しやすい兵器として重宝されています。

また、タッチパネル式の射撃システムは訓練期間の短縮と早期戦力化につながり、わずか2週間でクルーを育成できるそうです。

そのおかげで、火力に劣るウクライナを支えるどころか、ロシア側の報告によると、最も恐るべき兵器のひとつにあげられています。ロシア軍の視点で見れば、長射程・高精度という利点のみならず、とらえられる前に逃げてしまうため、真っ向勝負では対抗できません。

ただ、良いことづくしではなく、やはり装甲化されていない代償として、至近弾や自爆ドローンの攻撃で死傷者が出ています。いくら快速を誇ったとしても、自爆ドローンからは逃げきれず、トラック型自走砲の利点があまり通用しないそうです。

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