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SH-60Lでさらに自動化
すでに80機以上のSH-60Kが配備されていますが、海自ではさらなる能力強化を目指して「SH-60L」を開発しました。
こちらは小型目標への警戒監視能力を高めたほか、操縦席のディスプレイを見やすくしたり、緊急回避運動を自動化させるなど、パイロットの負担を減らしました。
これまでも自動着艦機能はあったとはいえ、L型ではボタンひとつで緊急回避さえできるようになり、その分だけでパイロットが任務に専念できるとされています。
では、このまま自動化が進むと、哨戒ヘリはどうなるのか?
現在は無人機の技術的進歩が著しく、すでに警戒監視任務を無人偵察機に任せる動きが日本でも見られます。実際のところ、海自と海上保安庁はMQ-9無人機の海洋監視型を使い、陸自ではスキャンイーグル2を導入しました。
この先も無人機導入が進み、パイロット不足もあいまって、哨戒ヘリはその数を徐々に減らすでしょう。
ただし、哨戒ヘリは人や物資を運べるという利点を持ち、この点では引きつづき重宝されるはずです。
極端にいえば、長時間の対潜哨戒は無人機でも代替できますが、現状では急患輸送や艦船間での人員移動、荷物の搬送は有人ヘリにしかできません。
よって、今後はこうした哨戒以外の部分において、SH-60シリーズの価値が高まると考えられます。
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