多機能なFFM!「もがみ型」護衛艦の性能・新装備とは?

もがみ型護衛艦 海上自衛隊
この記事は約2分で読めます。

失敗作ではない理由

米海軍のLCSを参考にしたものの、そのLCS構想は大きな失敗に終わり、「もがみ型」も同様の懸念がありました。

LCSは対テロ戦にも対処するべく、さまざまな能力を詰め込み、新時代の戦闘艦になるはずでした。ところが、コスト超過の問題が起き、正規戦に回帰するにつれて、途中で量産を打ち切りました。

他方、「もがみ型」は割り切った設計、装備の抑制で量産性を保ち、現時点で特に問題はありません。毎年2隻を建造していますが、これは世界的には珍しく、確実な納期で知られています。

新しいFFMへの移行にともなって、建造数は22隻から12隻に減ったとはいえ、これは「もがみ型」が悪いとかではなく、運用で得た教訓に基づいて、さらなる発展を目指した結果です。

「もがみ型」の評価は海外でも高く、オーストラリアは選考の末、次期フリゲートに改良型を選び、計11隻の建造を決めました。

豪州海軍も人手不足に悩み、早期に艦隊戦力をそろえたい以上、「もがみ型」の省人技術と総合性能、優れた量産性に注目しました。

一見すると、中途半端な性能に感じるも、実際は各国のニーズに合い、価格とのバランスも良好です。フリゲートに求めることはひと通り行い、特に納期を守る点が評価されました。

仮に失敗作だったなら、次期フリゲートには選びません。

この豪州向けの「もがみ型」ですが、最初の3隻は日本で造り、1番艦は2029年末には納入予定です。残りは地元の雇用を創出するべく、オーストラリア国内で建造します。

オーストラリアの購入を受けてか、ニュージーランドも同様に興味を抱き、次期フリゲートに選ぶ可能性が出てきました。

求められる役割とは?

さて、「もがみ型」は周辺海域の警戒を担い、汎用護衛艦の負担を減らしたほか、有事では正面戦力として使えます。

日常のパトロール活動、有事での警戒監視、低脅威(武装漁民など)の対処を行い、最低限の対潜哨戒と掃海任務、艦砲射撃もこなせます。しかも、その機雷戦能力をふまえて、海自は掃海部隊を縮小しますが、余剰人員再配置を通して、人的資源を有効活用しました。

なお、能力的には海外派遣も可能ですが、その場合は汎用護衛艦に比べて、乗員一人あたりの負担が大きく、長期任務には向いていません。

基本的には日本近海で使う前提あって、汎用護衛艦を過剰な任務から解き放ち、グレーゾーンから機雷戦まで対処します。

「もがみ型」の後継!新型FFMの気になる性能について
12隻の能力向上型 海上自衛隊では乗組員が足りず、中国海軍に対抗せねばならないなか、「もがみ型」フリゲートで自動化・省人化を図り、その量産をひとつの解...

コメント

タイトルとURLをコピーしました