陸上自衛隊・戦車回収車の超重要な役回りとは?

自衛隊の戦車回収車 陸上自衛隊
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地上戦に欠かせない回収車両

地上戦の「花形」といえば、やはり戦車を思い浮かべる人が多いなか、そんな戦車が被弾・故障などで行動不能に陥ったらどうするのか?

あまりに損傷が激しかったり、敵の手に渡る恐れがあれば、爆破処分して放棄されますが、修理の見込みがあるときは回収を試みます。

戦闘に損害はつきものとはいえば、数億円もする戦車を修理して使えるならば、ぜひそうしたいのが本音でしょう。特に工業生産力や軍事費で劣る場合、修理可能な重装備を回収し損ねるのは非常に「痛い」です。

そこで出番となるのが「戦車回収車(Tank Recovery, TR)」と呼ばれる専門車両になります。

戦車を牽引する90式戦車回収車(出典:陸上自衛隊)

戦車回収車の歴史は古く、戦車そのものがデビューした第一次世界大戦の段階で必要性が明らかになり、その後の第二次世界大戦で本格登場しました。

とりわけ損耗が激しかった独ソ戦では、双方とも損傷・故障車両の再戦力化を重視しました。

最近でも、ウクライナが鹵獲したロシア戦車を持ち帰ったり、損傷したレオパルト2戦車などを回収して復活させるなど、回収車は現代戦でも欠かせません。

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