ミサイル防衛の最終手段、PAC-3の射程と命中率は?

PAC-3ミサイルの発射機 自衛隊
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配備状況と進化する対応能力

さて、空自では全国24個の高射隊に合計48基のPAC-3発射機を配備しているものの、それぞれの防空範囲は直径50kmほどなので、残念ながら日本全土をカバーするには足りません(イージス艦が展開していれば別)。

ただし、車載式のPAC-3は必要に応じた移動展開が可能であり、過去には島根県と愛媛県に緊急展開したほか、首都中枢を守るために東京・市ヶ谷の防衛省にも普段から設置されています。

さらに、現在は防護範囲を拡大させた最新型「MSE」への移行が完了したおかげで、全体的な対処能力は向上しており、特に複雑な動きをする小型目標への対応が可能となりました。

自衛隊のPAC-3ミサイル

発射機は対航空機用の「901型」から対弾道ミサイル用の「902型」「903型」があって、ミサイルの装填数はそれぞれ順に4発、16発、12発となっています。最後の「903型」で装填数が減ったのは「MSE」の大型化にともなう影響です。

このように年々高まる脅威に対応するため、定期的にアップグレードされているPAC-3ですが、今後も改良型の開発やレーダーなどの能力向上に取り組んで終わりなき進化を続けます。

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