世界最強の空母「ジェラルド・フォード級」は失敗なのか?

原子力空母 アメリカ
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コスト超過が心配か

「フォード級」は運用効率の改善で高い能力を確保しましたが、中国海軍に対する優位性を維持すべく、その建造数は当初の10隻から12隻に変更されました。

ところが、アメリカの懐事情は相変わらず厳しく、建造費が想定以上に増えて2番艦(ジョン・F・ケネディ)も遅れている状況です。また、弾薬庫から飛行甲板までミサイルなどを運ぶエレベーターがありますが、これが11基中わずか4基しか作動せず、建造中に再設計する事態になりました。

こうした問題を受けて、一部では「フォード級」を失敗と批判する声があります。

しかしながら、現在はエレベーター問題をクリアしているうえ、2017年に就役した1番艦の戦力化も完了しました。就役後も大きな問題は見られず、老朽化する「ニミッツ級」を順次置き換えていきます。

すでに3番艦「エンタープライズ」の建造も進み、4〜6番艦も計画済みです。ちなみに、4番艦の名前は「ドリス・ミラー」ですが、これは真珠湾攻撃時にコックでありながら、日本軍機に対して機銃で立ち向かい、黒人で初めて十字章を受賞した英雄です。

そして、5〜6番艦はそれぞれ「ビル・クリントン」「ジョージ・W・ブッシュ」に決まり、わりと最近の大統領名をいただくことになります。

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