対潜水艦における海洋観測艦の役割とは?

自衛隊の海洋観測艦 自衛隊
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3,500トン級の海洋観測艦を建造中

さて、3隻のうち最も古い「わかさ」は艦齢延伸が実施されたものの、近い将来に退役予定のため、現在は「3,500トン級」の後継艦を283億円かけて新造中です。

拡大一方の中国海軍に対して、海自は予算難と人員不足に苦しみ、護衛艦や潜水艦と比べると、海洋観測艦の活動は民間の観測船でも担える部分も存在します。

しかしながら、軍事に特化した情報収集と分析は長年にわたってこの分野を研究してきた海自にしかできず、戦闘の勝敗を分けうるような海洋情報は当然ながら軍事機密です。

したがって、潜水艦活動に欠かせないか海底地形などの機密を民間に任せるわけにいかず、ローテーションを考慮した3隻体制を維持するためにも新しい海洋観測艦は欠かせません。

専守防衛の日本は自国周辺の海域で戦うため、日頃から詳細に集めた海洋情報に精通しているという「地の利」があります。とはいえ、まだまだ未知の部分も多く、海底火山活動や海流の変化などによって状況は変化します。

だからこそ、自国の海域という優位性を確保するためには海洋観測を常時行い、中国よりも事細かに把握しておく必要があります。海の中における「地の利」を維持しているのは影でコツコツ情報収集している海洋観測艦なのです。

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