まだ最強?アメリカのM1エイブラムス戦車が誇る性能

アメリカのM1戦車 アメリカ
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実戦ではまだ十分に通用する?

では、M1エイブラムスは今でも通用するのか?

湾岸戦争以外ではあまり他国戦車と撃ち合う正規戦を経験していないので、確実な評価はしかねます。

現代戦はハードウェアよりも電子機器を含めたソフトウェア、そして陸海空で連携して戦う総合的な運用能力が勝敗を分けます。そして、この分野では豊富な実戦経験に基づき、試行錯誤を繰り返してきたアメリカに優位性がある状況。

むろん、個々の性能で評価すれば、エイブラムスに勝る戦車は存在します。しかし、電子機器やソフトウェアを含めた「中身」ではアメリカが強みを活かせるのです。

そして、最新型ではないとはいえ、エイブラムスはロシアの侵攻を受けるウクライナに供与されたため、現代正規戦において未だに通用するかが判明するかもしれません。

また、あえて欠点をあげれば、やはり「燃費の悪さ」に目が行きますが、これは他国を凌駕する兵站能力を持ち、圧倒的な航空優勢下で運用する前提のアメリカにとっては致命的な問題になりません。

費用対効果や予算の関係もあって、M1戦車をわざわざ置き換えるだけの理由はあまり見当たらず、しばらくは改修して使い続けた方が合理的だったのでしょう。

このあたりは「100年選手」になるのが確実なB-52爆撃機と似ています。

車体をどこまで再利用できるかという疑問はあるものの、予備だけで2,000両以上あるアメリカの物量ならばこれもそこまで大きな問題にならないでしょう。

今後もM1エイブラムスを改修し続ける予定ですが、それは開発から40〜50年経った今でも全然通用するという証でしょう。

結局、M1エイブラムスは2020年代においても、総合的に攻守ともにバランスが良く、現代戦闘で重要なソフトの面では大きな優位性を持つため、当面は「最強」の仲間から外れません。

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